盛岡市カイロプラクティックたんぽぽ 電話番号019-624-4976
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『カイロプラクティックでキレイな姿勢作り』 VOL.16~30

-第16回-(2006年12月1日発行)-

『関節と体のゆがみ徹底解剖①』

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(記事の内容)
私たちの体は、骨と骨をつなぐ関節があることで、姿勢を変えたり、滑らかに動いたりすることができます。関節のゆがみは、関節痛や体全体のゆがみとも関係しています。
[ゆがみのない関節とは] そもそも、正常な関節とはどういう状態なのでしょうか。
●骨と骨の間に適切な隙間が保たれている
関節は骨と骨の間に「関節腔」というすき間があり、潤滑油の役割の液で満たされています。この間隔が狭くなると、痛みや違和感を感じるようになります。
●適度な可動域である
関節は適切に動く範囲があります。動きが小さいと、体のほかの部位に負担がかかり、大きすぎるとグラグラして支えることができません。これらは、関節が本来の動きを果たしていないのと同じことです。 ただし、動きが小さい場合、単に筋肉が固まって動いていないことも。ゆがみとの違いは“遊び”があるかないか。関節が固くても、弾性があれば筋肉を整えることで動くようになります。
[痛みの原因はどこ?]
ひじやひざを動かして痛みや違和感がある時、意識は自然と患部にいきます。でも実際は、根本的な原因が患部そのものにはないことがあります。  例えば、手首や足首には、自分の意思では動かせない関節があります。そこが何らかの原因でゆがむと、バランスが崩れ、結果的ひじやひざの不調へとつながることがあります。体はあらゆる部位が関係しているので、痛いところが悪いところとは単純に言えないのです。
(vol.17につづく)


-第17回-(2007年1月1日発行)-

『関節と体のゆがみ徹底解剖②』

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(記事の内容)
ゆがみのない正常な関節は、骨と骨の間に適切なすき間と、適度な可動域があります。といっても誰しもカラダにゆがみはあるもの。その部位や原因は人それぞれ違います。
[凝りのある所にゆがみあり]
関節の周りには、役割に応じた筋肉が付き、骨を支えています。伸び縮みして関節を動かしますが、偏った使い方をすると、筋肉の一方が縮み、反対側が伸びて突っ張った状態に。すると、関節を正常に支えられず、ゆがんだまま固まります。筋肉の縮みや突っ張りは、凝りやゆがみへ変化するので、凝り方や場所を調べれば、筋肉がどのように使われているか分かり、ゆがみの原因を知る手がかりになります。
[筋肉の凝りが凝りを招くサイクル]
ゆがみは、関節や筋肉と切り離して考えられません。筋肉が凝る個所はその使い方に偏りがあり、関節を正しく支えられずにゆがみが生じています。さらに、ゆがみをかばうため別の筋肉が凝り、新しいゆがみができる、という悪循環が繰り返されます。  ゆがみの症状は、関節に痛みを感じる人、凝りを感じる人などさまざま。凝りをほぐしても、症状は一時的にやわらぎますが、偏った筋肉の使い方や関節のゆがみがクセになっている場合、両者を整えないと、すぐにゆがんだ状態へ戻ってしまいます。
そのため、筋肉の使われ方やクセ、ゆがみの状態を把握し、筋肉と関節の両方を本来の状態に戻すようにアプローチすることが、根本的な解決へとつながります。
(vol.18につづく)


-第18回-(2007年2月1日発行)-

『関節と体のゆがみ徹底解剖③』

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(記事の内容)
ゆがみというと関節や筋肉におけるトラブルと考えがちですが、それだけではありません。関節や筋肉だけでない、ゆがみの本質を探ってみましょう。
[ゆがみの影響は凝りだけにあらず]
関節を動かしたり支えたりするため、筋肉は絶えず働いています。その筋肉に伸び縮みの命令を出しているのは神経。ゆがみが関節に起こる背景には、筋肉の凝りやこわばりの存在があります。筋肉が凝ったりこわばったりしているのは、神経も相応に働き続けているということ。それが続けば、神経は常に必要以上に働き続け、休まらない状態が続きます。最終的に神経も疲労し、働きの低下を招きます。
また、筋肉が凝ると、血行が悪くなることはよく知られています。関節のゆがみは筋肉の凝りを伴いますから、同時に血液やリンパの循環の低下を招くことに。つまり、ゆがみがあるということは、関節の制限や筋肉の凝り、こわばりに止まらず、神経の働きすぎや疲労、血液、リンパの循環低下も存在していることになります。
[ゆがみをみるということは…]
「ゆがみ」という窓から身体をのぞいてみると、そこには関節の動きの制限、筋肉の凝りやこわばり(つっぱり)、神経の働き過ぎや疲労、血液・リンパの循環低下などが見えてきます。いずれの症状であっても、ゆがみを整えていくということは、関節、筋肉、神経、血液循環などを整えるということであり、これらの相互関係を無視することは出来ません。たかが「ゆがみ」、されど「ゆがみ」なのです。
(vol.19につづく)


-第19回-(2007年3月1日発行)-

『関節と体のゆがみ徹底解剖④』

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(記事の内容)
立ち上がるとき、無意識のうちにひざの痛みをかばっていることはありませんか。今、痛みがある方もない方も、ひざのゆがみをチェックしてみましょう。
[ひざのゆがみとは?]
ひざが痛むと、立ち上がる時や階段の昇り降り、正座などが困難になります。多くは」加齢に伴うひざの軟骨のすり減りが原因とされます。症状が右か左か、患部が内側か外側かは、それまでの使われ方やゆがみの習慣が大きくかかわります。ひざのゆがみは、大腿骨(太ももの骨)、けい骨・ひ骨(すねの骨)、しつがい骨(ひざのお皿)のバランスが崩れることで生じます。
日本人女性は内またの傾向があり、ひざの軟骨は内側がすり減りやすいようです。また、サプリメントや運動でなかなか効果が表れない場合、ゆがみが放置されていることもあります。専門的には大腿骨、ひざのお皿、すねの骨の角度なども評価しますが、今回は鏡を見て行う簡単なチェック法を紹介しましょう。
[ひざのゆがみ]
両脚のつま先が正面を向いた状態で
□足首は付き、ひざの間は指2本以上は慣れている(a)。
□ひざは付き、内くるぶしの間が9~10cm離れている(b)。
ゆがみのない脚は、ひざ、ふくらはぎ、内くるぶしの3点が付きます。(a)か(b)に当てはまる人は、脚に何らかのゆがみがあると考えていいでしょう。
(vol.20につづく)


-第20回-(2007年4月1日発行)-

『部位別 体のゆがみチェック⑤』

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 今回は、ひざを支える(動かす)筋肉のアンバランスと、ひざのお皿、脚の姿勢の関係についてです。
[ひざの位置と筋肉の関係]

ひざを伸ばす筋肉は太ももの前側に、曲げる筋肉は後ろ側にあります。この前後のバランスが崩れると、ひざは伸びなくなったり、曲がりにくくなったりします。また、ひざのお皿は本来、関節を滑らかに動かす役割を担っていますが、筋肉のアンバランスがあると、その位置に偏りが生じ、痛みや動きの制限の要因となってしまいます。 太ももの前側の筋肉が凝る、あるいは後側の筋肉が弱くなると、お皿は通常よりも上にとどまります。 すると、ひざを後ろに反らせるような強ばらせた姿勢になります(a)。反対に後ろ側が凝る、あるいは前側が弱まると、お皿は正常よりも下にとどまります。 すると、ひざは常に曲がったままの姿勢となります(b)
いずれの場合でも、関節や筋肉、軟骨などへの偏った負担となります。鏡などでチェックしてみるとよいでしょう。
(vol.21につづく)


-第21回-(2007年5月1日発行)-

『部位別 体のゆがみチェック⑥』

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(記事の内容)
[ひざの筋肉を鍛える前に]
ひざに不調を抱える女性の場合、太ももの前側と内側の筋肉が弱っていることが多いようです。筋肉の弱まりは、膝の関節への負担を増しますから、 病院へ行くと決まってひざ回りの筋肉を鍛えるようアドバイスされるのです。鍛えているのになかなか効果が出ない…という方はいらっしゃいませんか。
一般にある筋肉の働きが弱まれば、それを補うために必ず他の部分に負担がかかり、結果、凝りやゆがみが生じます。ひざは太ももの前と後ろ、 内側と外側のバランスで負担を分散させています。太ももの前側と内側が弱くなっていると、その負担は後ろや外側にかかります。運動をしても十分な効果や症状の回復につながらない場合、凝りやゆがみ(負担のアンバランス)の改善が必要となります。動作や姿勢から、負担がかかり、こりやすい部分もわかりますから、イラストを参考にしてチェックしてみましょう。 (vol.22につづく)


-第22回-(2007年6月1日発行)-

『体のゆがみチェック 足のゆがみ編①』

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(記事の内容)
[足の骨の構造]
足は、小さな26個の骨が連結しています。これは、地面の状態や形状に柔軟に対応するためです。でこぼこの地面でも足がしっかり密着するので、身体のバランスをとることができます。
ところが、足の裏などが硬くなっていると、26個の骨が作る関節の動きが悪くなります。歩行などの歳に衝撃吸収力が弱まり、足や腰、ひいては全身の不調の原因となることがあります。
足は、先天的な要因以外に、体重のかけ方のクセや靴の影響などでゆがんでいきます。次のような症状は、足のゆがみが原因で起きているかもしれません。

[足のゆがみによる症状]
足の痛み  ●足の変形偏平足  ●歩行の障害  ●むくみ
腰や足の疲労感や鈍痛  ●首や肩の緊張や痛みコリ
全身にわたる姿勢の乱れ など     (vol.23につづく)


-第23回-(2007年7月1日発行)-

『体のゆがみチェック 足のゆがみ編②』

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(記事の内容)
[偏平足ってどういうもの?]
一般的に偏平足は脚の裏(土踏まずの部分)がベタ足になっているものを呼びます。土踏まずのくぼみは、専門的には、足のアーチ構造といいますが、 偏平足はこのアーチ構造が低下した状態です(稀にスポーツ選手で足裏の筋肉が発達して見かけ上の偏平足となっている場合あり)。  偏平足は多くの場合、アーチ構造を支える筋肉や靭帯の弛緩が影響しています。
特にふくらはぎの最深部やすねの外側にある筋肉の筋力低下が原因となります。
[アーチ構造が崩れると・・・]
アーチ構造の崩れは、脚のゆがみや変形を招きやすくします。まずかかとを後ろから見ると、Bのように外側にゆがみ、アキレス腱は折れ曲がった形に。これでは体重を適切な状態で支えられません。
さらに、つま先が外を向いた形になり、外反母趾に発展しやすくなります(C)。  アーチ構造の改善には、インソール(靴の中敷)や矯正サポーターなども有効ですが、根本的な改善には、足にある数個の関節(距骨下関節・横足根関節・距骨立法関節など)のゆがみや筋肉バランスの調子が必要となります。(vol.24につづく)


-第24回-(2007年8月1日発行)についてのお詫びとお知らせ
編集上のトラブルにより、岩手日報『ぽらん』8月号に掲載された内容には、一部誤りがありました。訂正箇所は以下の通りです。

◆親指側に体重をかけすぎる場合(A)
1行目:偏平足になり~ ⇒ ベタ足になり~ 6行目:O脚の人に見られるパターンです ⇒ O脚の人に多く見られるパターンです
◆小指側に体重をかけすぎる場合(B)
2行目:伸ばしきったままきつく固めるクセがつくと、ひざ本来の適度にゆるんだクッションとしての働きが損なわれることに。 ⇒ 膝は本来よりも伸ばしきった姿勢を取るため、このようなクセがつくと、クッションとしての働きが損なわれることに。
イラストについて ・図Bの矢印 ・膝の横の矢印膝から外方向(→)は間違い ⇒ 膝の内側方向(←)が正解
(※Aの図と逆の向きになります) ・膝が後ろ方向へ移動することを示す矢印が無くなっています 。

訂正してお詫び申し上げます。 来月、9月号に訂正版が掲載されますので、正しくはそちらをご覧下さいますよう宜しくお願いたします。

-第25回-(2007年9月1日発行)-

『体のゆがみチェック 足のゆがみ編③』

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(記事の内容)
[足のゆがみがもたらす影響]
足のゆがみや偏った筋肉の使い方(体重のかけ方など)があると、その影響は足だけでなく、骨盤や股関節、ひざなどのゆがみへと発展していきます。 足は、2本足で立つ人間にとって、地面と接する唯一の場所。その土台となる足が傾けば、その上のひざや骨盤などはそれを補正しようと新たなゆがみを作ります。足のゆがみがもたらす、骨盤やひざのゆがみの代表的なパターンと紹介します。
◆親指側に体重をかけすぎる場合
(A)  ベタ足になり、土踏まずのクッション機能がうまく使えなくなります。すねの骨は内側へ、太ももの骨は外側に、それぞれねじれるようにゆがみます。結果、膝が内側を向き、ひざ同紙は離れます。そのとき骨盤は後ろへ傾くゆがみ方をします。O脚の人に多く観られるパターンです。 ◆小指側に体重をかけすぎる場合(B) すねの骨は外側、太ももの骨は内側にねじれ、骨盤は前傾していきます。ひざは本来よりものばしきった姿勢を取るため、このようなクセがつくと、 クッションとしての働きが損なわれることに。歩行や階段を降りる時の負担が増え、痛みや違和感の原因となることもあります。
vol.24のイラスト(B)に謝りがありました。お詫びして訂正いたします。
(誤)ひざの向きを表す矢印が右(外)向き
(正)矢印は左(内)向き
後ろ(奥)向きの矢印を追加(膝が伸びきった状態を表す) (VOL.26につづく)


-第26回-(2007年10月1日発行)-

『体のゆがみチェック 足のゆがみ編④』

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(記事の内容)
日ごろ足にかけている重心のクセが、姿勢に表れることがあります。立つときや歩くときの左右の肩の高さ、座っている時の首の位置などは重心が大きく影響しているのです
[足への重心の違いによるゆがみ例]
①立ち姿勢で、左右のかかとに重心がのるクセやゆがみがある。 →左肩が下がってくる
②立ち姿勢で、左足のつま先に重心がのるクセやゆがみがある。 →左腰に重心が乗り、左肩が上がってくる
③座り姿勢で、両足のつま先の付け根に重心がのるクセがある。 →両肩が上がり、首は前屈してくる (1と2は、右足の場合は右肩に)
[ヒールを履く女性は要注意]
③は、ヒールの高い靴を履く女性に多く見られるようです。それは、常につま先に重心をかける状態を作ってしまうと同時に、そういうクセもつけてしまうから。首が前に出てくると猫背になり、肩こりなどの症状を招きやすくします。立ち仕事だけでなくデスクワークで肩こりに悩んでいる人も、 自分が重心をどのようにかけているか見直してみるといいでしょう。

->-第27回-(2007年11月1日発行)-

『足のむくみ編①』

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(記事の内容)
足がむくみやすかったり、むくみがとれずに悩んでいる人はいませんか。むくみの原因や、症状が現れるながれが分かれば、予防策や解消法が見えてきます。
[むくみを招く主な原因]
○長時間の立ち仕事・運動不足
○ 冷え・冷たいものの摂り過ぎ
○ 衣類による締め付け
○疲労・睡眠不足
○ 肥満 栄養バランスの偏り(塩分過多など)
○ 心臓や腎臓、甲状腺などの疾患
[足にたまった疲れが発端に]
むくみとは、体内の組織などに余分な水分がたまった状態のことです。この水分は、血しょうという血液の液体成分。細胞に栄養分や酸素を届けて老廃物を回収し、血管やリンパ管に戻る役割があります。ただ、披露などで足の筋肉が硬くなると、足から心臓に血液を送り返すポンプの働きが弱くなり、血流が悪くなります。その結果、血しょうも足に滞ってしまい、むくみが生じてきます。
[むくみは疲労の現れ]
むくみには、疲労や血流低下による一時的なものと、病気が原因の2種類があります。病気の場合、むくみが顔や全身にも現れたり、めまいや湿疹、発熱などを伴うことも。むくみが何日も続いたりひどくなる場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。  むくみが病医によるものでない場合、多くは疲労の回復はもちろん、むくんだ部位とその上流部位の循環を良くすることがポイントになります。  (Vol.28につづく)


-第28回-(2007年12月1日発行)-

『足のむくみ編②』

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(記事の内容)
最近「むくみの解消にはリンパの循環をよくすることが大切」ということを耳にしますが、リンパの循環と言われても、なかなかピンとこないものです。 そこで、今回はリンパの循環の基礎知識を紹介しましょう。
[身体の余分な水分を排出するリンパ]
血液が血管を流れるように、リンパはリンパ管を流れています。リンパ管は血管の動脈・静脈のように行きと帰り(供給と回収)のルートがあるわけではなく、回収ルートの一方通行。主に体の表面近くを通っています。動脈が給水管、静脈・リンパ管が配水管の役割を担っており、排水がうまくいかずに皮下組織に体液が溜まると「むくみ」となります(病気が原因の場合もあり)。身体の余分な水分を減らすのは、静脈とリンパ管ですが、静脈の余分な水分への対応力はあまり大きくないため、排水システムとしてリンパ循環が重要になってきます。これが「むくみの解消にはリンパを…」と言われるゆえんです。
リンパ循環は血液とは異なり、心臓のようなポンプがありません。その流れを作るのは動脈の血圧や周辺の筋肉の収縮、呼吸運動などです。 非常に穏やかに循環するため、血液循環以上に衣類の締め付けやストレス、疲労、気候、体調などの影響を受けます。 リンパは、手足などの末端部位から心臓に向かって流れます。 その循環経路は特殊で、両脚、内臓を含む胴体、左腕、左頭・首は左胸の胸管に、右腕と右頭・首のみが右胸のリンパ本幹に集まり、静脈へ合流します。つまり、足に溜まっている余分な水分は、最終的には飛騨る胸に集まってくるのです。  (Vol.29につづく)


-第29回-(2008年1月1日発行)-

『足のむくみ編③』

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(記事の内容)  リンパ管の循環経路は左右非対称で、両脚、お腹、左胸、左頭、内臓部分は左側の共管に、右腕、右頭、右胸の辺りは右側のリンパ本管に集まります。これを理解しておくと、むくみの解消が効果的にできます。
[むくみ解消の手順]
脚のむくみをとるには、最終的にリンパが集まる左胸周辺のリンパの通りを良くしておくことが第一歩となります。首から鎖骨の上縁や左胸周辺から始め、その後、お腹、足へと進んでいきます。交通渋滞を誘導するようなイメージで、ゴールに近い場所から流れをスムーズに整えていくと、考えればいいでしょう。各部位から左胸に向かう方向に軽くなでるぐらいの強さでリンパの通り道を作っていきます。
1.首から鎖骨の上縁、左胸を通す  2.お腹周辺の流れを整える  3.脚の流れを促し、左胸へ そけい部(太ももの付け根)→太もも→ひざの裏→ふくらはぎ→足先→ふくらはぎ→ひざの裏→太もも→そけい部→お腹周辺→胸

下記のような場合には、行うことを避けてください。
■心臓疾患■感染症■悪性の病気■妊娠中■腎臓に問題がある場合
■高熱時■生理中■皮膚の炎症がある場合など


-第30回-(2008年2月1日発行)-

『足のむくみ編④』

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(記事の内容)
足は、身体の中でも時にむくみが起こりやすいところです。でも、普段の歩き方を少し意識してみたり、簡単な運動を続けていると、むくみを解消することができます。

[歩いて循環機能アップ]
むくみと関係の深いリンパや静脈の循環を良くするには、その周辺の筋肉を動かし、流れを促進させることが不可欠です。病気以外のむくみに悩む人の多くは、、「第二の心臓」と言われる足やふくらはぎの筋肉が上手に使えていないケースが目立ちます。 これらのポンプ機能をうまく使いこなし、循環の状態を本来のものに整えるためには「歩く」ことから見直してみるとよいでしょう。定められた時間や距離、歩数をこなすというように、ただ歩くのではなくて、どのように歩くのかを意識しましょう。 ポイントは、かかとから着地し、つま先で十分に使って重心を移動させながら歩くことです。  これだけで、歩行中に循環を促進させる効果があります。はじめのうちはふくらはぎや足に疲労感を感じたりして、効果を実感しにくいこともありますが、それはこれまで筋肉をうまく使えてこなかった証拠です。 疲労回復を行いながら継続することで、足の持つポンプ機能がレベルアップし、歩くことでの直接的なむくみの解消と、むくみにくい身体づくりの両方から得られるでしょう。
[寝る前に簡単エクササイズ]
次は、寝る前にできる簡単な方法です。仰向けになり、両手両足を垂直の位置に持っていき、30秒ほどブラブラさせます。 血液が重力で心臓方向へ流れ、手足の先に停滞していた血液の循環を促すことができます。 毎晩やっていると、翌朝のむくみや疲労感が日に日に違ってくるでしょう。


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